歴史浅い当落語研究会としては、大計画でありましたが、
各方面の御協力、御援助を頂き、又立川談志師匠のご好意もあって、
ここに「立川談志ひとり会」と銘打った、初の「古典落語への招待」
を催すことになりました。(パンフレットごあいさつより)

「赤字になったらどうするんですか」
自分たちで払うしかないな
「金なんか、ないっすよ」
「そのときゃあ、刑務所にでも入るんだなぁ」
冗談とも本気ともとれる会話をしながら準備をしたものでした。
当時、コーヒー60円時代の500円ですから安い入場料ではない。
しかも、会場は電力ホールですから相応の料金がかかります。
一体何人の人が来てくれるんだろう。客席がガラガラということは
ないだろうなぁ。そんな心配をしながらの毎日でした。
何故そこまで、と素朴な疑問が湧いてくると思いますが、とにかく
志は高く、仙台で当代一の人気落語家の噺を聞いてもらいたい、
その一心でした。
ふたを開けてみると、案ずるより生むが安しで大盛況。ホッと胸を
撫で下ろしたことは言うまでもありません。

当日の演目です。
昼夜二回公演で、一回につき3席都合6席の
ハードな内容になっています。これはちょっと
キツイですよ。談志も若かったんですね。
源平盛衰記は当時の得意ネタ。爆笑ものでした。

当落研の顧問として桂 文七も出演。錦の袈裟と三人旅の二席を演じました。
今見ると、たしかに若い。歴史を感じます。