抜けるような青空とはこのことでしょう。絶好の落語日和。お揃いの法被を着て、皆で手分けをして呼び込みです。
さっそく反応があり、集会場にお集まりです。30分前からおいでいただいた方もありました。
開演前にこの熱気。お一人、朗らかなご婦人がいらっしゃいまして、おおいに盛り上げてくれました。ありがとうございました。
定刻に創造会長よりご挨拶です。「今回で10回目を迎えました」との言葉に、ホ〜という感嘆の声が上がりました。
 強情灸  替り家志ん喬

当意即妙なマクラで、お客様を笑いの中に。志ん喬さんも結構出てますからね。手慣れたものです。
 鮑のし  天地家創造

慰問先の選定、打ち合わせなど盛り沢山の準備でお疲れさまでした。その上落語ですから、頭が下がります。
 時そば  桂 才紫
      (落語協会)

今朝の新幹線で東京から駆けつけてくださいました。開演前に被災地(閖上)をご覧になり会場へ。「言葉を失いました」と、感想を述べておりました。
皆さんに喜んでいただきたい…そんな想いが伝わる高座でした。


余技にお得意のかっぽれを披露。拍手喝采でしたよ。
 南京玉簾  喜楽亭のん亀

賑やかなご婦人との掛け合いで漫談風に仕上げ、南京玉簾に。学生時代から得意にしていただけに、お見事。
 胴斬り  胃仲家百勝

ここが被災地かと疑うばかりの賑やかさ。そんな中で演れる幸せを感じながら務めました。
(左から)
上段 のん亀 多幸 清生
下段 志ん喬 桂喜 才紫
    創造 百勝 小狸
場所を仙台に移して打ち上げ。
才紫さんと現役の顔合わせを兼ねて現役の代表も参加。おおいに盛り上がったことは言うまでもありません。

元気の出る落語会in美田園

2011年10月29日(土) 14:00より
名取市 美田園第一仮設住宅

4月29日の気仙沼を皮切りに、今回がちょうど10回目の訪問となりました。その間、OB諸子を始め多くの方からご支援をいただき、ここまで続けて来れました。この誌面をお借りして、改めて御礼申し上げます。
さて、今回のメモリアル落語会に花を添える形で、当会現役の演技顧問である桂 才紫(かつら さいし、落語協会、二つ目)さんが参加してくれました。ありがとうございました。
待っていらっしゃる方がいれば、これからもこの落語会は続けるつもりでおります。開催ご希望の方は遠慮なくご連絡ください。お待ちしております。